仮想通貨を取り扱うのに必ず必要になるのが「ウォレット」です。
私も仮想通貨を始めたばかりの時はそうでしたが、「そもそもウォレットって何なの?」という初心者の方も多いと思います。
今回は「ウォレットとは何か」という基本的な部分から、種類の解説や使えるウォレットの紹介まで、初心者向けに分かりやすく書いていこうと思います。
難しそうなイメージのある仮想通貨の世界ですが、実際にやってみるととても簡単です。
ウォレットとは?
「ウォレット(wallet)」は日本語で「財布」という意味です。
仮想通貨においても意味合いは同じで、「通貨を保管しておくもの(場所)=ウォレット」という解釈でOKです。
仮想通貨は、インターネット上の目には見えないお金(電子データ)ですので、そのデータをしまっておく場所が必要なわけです。
一言でウォレットと言っても様々な種類があり、それについて詳しくは後述しますが、それとは別に普段お金(現金)を入れているお財布とは違った特徴があります。
仮想通貨ウォレットの特徴
仮想通貨のウェレットは、単純に通貨を保管するだけでなく、他者から通貨を受け取ったり、逆に送金することができるものもあり、「財布」というよりも「銀行の口座」の方がイメージとしては近いかもしれません。
「ウォレットのアドレス=口座番号」を相手に教えることで、簡単に通貨を送ってもらうことができます。(寄付等にも便利)
また、普通のお財布とは違い、基本的に1つのウォレットには1つの通貨しか入れることができません。(各通貨ごとにお財布を分けるイメージ)
ですので、必然的に複数のウォレットを作り、管理することになります。
ウォレットの種類
仮想通貨を始めるにあたり、まずはウォレットを作ることになるのですが、ウォレットにはいくつかの種類があり、大きく分けると5種類の作成方法が存在します。
それぞれのウォレットに特徴があり、セキュリティ面や保管方法も変わってきます。
一つずつ分かりやすく説明していきます。
取引所ウォレット
一番オーソドックスな方法で、仮想通貨の売買などを取り扱う取引所内のウォレットに保管する方法です。
仮想通貨を始めたら、必ず取引所には登録(口座を作る)すると思いますが、基本的に取引所に登録した時点で、各取引所で取り扱っている通貨のウォレットが作成されます。
簡単に作成することができ、ウォレットに保管している通貨をそのまま取引所での売買に使えるので便利ですが、「ハッキング」や「取引所が潰れる」などして通貨を失うリスクもあります。
万が一損失した場合に補償がある取引所や、大手で倒産するリスクの低い取引所を選んだり、複数の取引所で口座を作り、リスクを分散させることも大切です。(同じ通貨でも分けて保管するべき)
安全性の高い大手国内取引所↓↓
オンラインウォレット
上記の取引所ウォレットと似ていますが、取引所とは違いウォレット機能のみを提供しているサイトに保管する方法です。
基本的にはウォレットのみのサービスなので、当然サイト内で通貨の売買などの取引は行なえません。
こちらもオンライン上のサービスになるので、常にハッキング等のリスクは付き纏いますが、簡単に作成できて、ネット環境さえあればどこでも使えて便利なので利用者も多いです。
取引所同様に、できるだけ有名で安全なウォレットを使うのが懸命でしょう。(分散も忘れずに)
【有名なオンラインウォレット】
・Blockchain
ソフトウェアウォレット
「デスクトップウォレット」なんて呼び方もありますが、自宅のPCやスマホ等にウォレットを作成する方法です。
専用ソフト(ウォレット)をインストールして管理する形で、オンライン上で保管するよりもセキュリティは若干高いです。
自宅PCがハッキングやウイルスの被害にあう可能性もありますが、ウォレットを入れたPCをオフラインにしておくことで、より安全性を高めることができます。
取引所等の外部サーバーに依存しないので、倒産やサイト消失によるリスクもありません、そのかわり全て自分自身で資産を守らなければいけないので、万が一の為にパスワード等のバックアップは必ず取っておき、しっかりと管理しましょう。(全て自己責任)
全てのブロックチェーン履歴を読み込む容量の大きい「完全版」と、一部の履歴だけを読み込む「簡易版」のソフト(アプリ)がありますが、完全版はかなりのPC容量が必要となるので、普通に使う分には簡易版で十分です。
【完全版ウォレット】
・Bitcoin Core(ビットコイン)
【簡易版ウォレット】
・Electrum
ハードウェアウォレット
オンライン上やPC(スマホ)で管理するのではなく、仮想通貨の保管専用端末に保管する方法です。
外部端末にウォレットを入れて保管する形なので、セキュリティ面ではかなり優れています。
保管している通貨を動かしたり取引したい時は、USBなどでPCに接続するだけなので利便性も高く、基本オフライン管理なのでハッキング等の心配もありません。
その反面、端末の紛失や破損には注意しないといけなかったり(復元可能、バックアップは必須!)、端末購入にお金がかかるというデメリットもありますが、大きな額をデータで保管したい場合には一番安全な方法かもしれません。
ペーパーウォレット
上記で説明したハードウェアウォレット以上に、セキュリティ面で最強なのが紙に印刷して保管する方法です。
「紙」なのでハッキングのリスクは皆無ですが、逆に言えば所詮はただの紙切れですので、破れたり燃えたりしないように、管理には十分に気を付けなければいけません。
現状は使い勝手も良いとは言えないので、使わない通貨を長期的に保管したい等の理由がなければ、ペーパーウォレットにこだわる必要もないと思います。
まとめ
オンラインで簡単に作成できてすぐに使えるもの、オフラインでセキュリティ重視で保管できるもの、ウォレットにも色々な種類があることを分かって頂けたと思います。
どのウォレットも一長一短ですが、大事な資産である仮想通貨を失わないためにも、面倒くさがらず複数のウォレットを作成しておくことをおすすめします。
個人的には、メインは損失補償制度のある取引所のウォレットを使い、大きな額を取り扱うようになったら「ソフトウェアウォレット」か「ハードウェアウォレット」に移して、自分でしっかり管理するのが一番良いと思います。
500万円くらいまでの額であれば、万が一の時に補償してくれる取引所もあるので、初心者の方は補償制度のある取引所に保管しておけば安心でしょう。
コメント