【ヒューゴの不思議な発明】子供向けに見えて実は奥深い! 映画への愛が感じられるファンタジー作品【ネタバレ感想】

夜中のサイト作業に行き詰まった時、決まってYouTubeでスロパチ動画か格ゲー動画を見るかdTVで映画を見ているクマぱぱです。

昨日はタイトルだけで少し気になった「ヒューゴの不思議な発明」という映画を見ました。

正直映画の感想記事は、全くPVも集まらず、完全な自己満日記ですが、映画は大好きなので、見た映画はどんどん感想を書いていこうと思います。

目次

作品情報

  • 邦題:ヒューゴの不思議な発明
  • 原題:Hugo
  • ジャンル:ファンタジー
  • 制作:イギリス
  • 日本公開:2012年3月1日
  • 上映時間:126分
  • 監督:マーティン・スコセッシ
  • 主演:エイサ・バターフィールド/ベン・キングズレー

予告ムービー

ストーリー

1930年代、雪のパリ。モンパルナス駅の時計台に隠れて暮らす孤児ヒューゴ・カブレは、亡き父親が遺した壊れた機械人形とその修復の手がかりとなる手帳を心の支えとしていた少年だった。彼は駅の構内を縦横無尽に行き来して、大時計のねじを巻き、時にはカフェからパンや牛乳を失敬し、駅の中の人間模様を観察する毎日を送っていた。 ある日ヒューゴは、駅構内の片隅にある玩具屋を通りかかる。彼が機械人形を修理するための部品をくすねようとした時、店の主人ジョルジュに捕まってしまい、あの手帳も取り上げられてしまう。ところがジョルジュは、手帳の一ページに描かれた機械人形のスケッチを見て言葉を失い、ヒューゴをけんもほろろに追い返す。さもなければ鉄道公安官につきだして施設送りにすると脅してくる始末だ。あきらめきれないヒューゴは、店じまいをしたジョルジュの後を尾行し、彼のアパルトマンにたどり着く。そこでヒューゴは、ジョルジュ夫妻の養女であるイザベルという少女と知り合う。彼の話に興味を持ったイザベルは、手帳を取り戻す協力をしてくれるという。 明くる日、再び玩具屋でジョルジュと対峙したヒューゴは、ある課題―壊れた玩具を元通りに修復すること―を与えられる。

ヒューゴの不思議な発明wikiより引用

感想(ネタバレ含む)

舞台はとあるパリの駅、そこで火事で父親を亡くした少年ヒューゴが時計台のネジ回しの仕事をしながら壁の中で暮らしています。

身寄りもいないヒューゴは生きていくため、駅構内でパンなどの食料を盗みながら生活していますが、食べ物だけでなく、とある「おもちゃ屋」からも小さなパーツをいくつか盗んでいました。(結局捕まってしまいますが)

それは父親の形見である「機械人形」を直すためです。(ちょっと怖い・・・)

©GKフィルムズ

この機械人形が映画の重要なキーアイテムであり、機械人形を直したところから、物語が思わぬ方向へと進んでいくわけですが、正直この映画はタイトルと冒頭の雰囲気から、勝手にハリーポッターのようなファンタジー冒険ものだと勘違いしていました。

しかし実際には子供向けのファンタジー映画ではなく、大人向けの(ちょっと難しい?)感動ドラマでした。

「映画愛」に溢れた作品だった

映画の序盤では、主人公の少年ヒューゴの「機械人形を直したい」という目的は分かりますが、直したところでどうなるのか?謎を解くことに何の意味があるのか?物語全体がどのように展開していくのか全く読めませんでした。

しかし物語が進むにつれて、この少年が機械人形を直したことがキッカケで、一人の老人の心を救う展開に繋がっていきます。

©GKフィルムズ

この老人は、ジョルジュ・メリエスという実在の人物であり、SFX映画の生みの親と言われている偉大な映画監督です。

つまりこの映画は、ジョルジュ・メリエスに対するオマージュ作品で、「メリエス映画」というか「映画」そのものを賞賛している内容なんです。

邦題や映画の雰囲気から、まさかこんな内容だとは想像もつきませんでした。

邦題が悪かった?

この映画のタイトルは、日本では「ヒューゴの不思議な発明」となっていますが、実はあまりファンタジーの要素はありませんし、ヒューゴは作中で何も発明していませんw

なぜこのタイトルにしたのか分かりませんが、あまり映画の内容とは合わないタイトルだなと感じました。

映像が素晴らしい

©GKフィルムズ

ストーリーとはあまり関係ないですが、この映画はとにかく映像が綺麗。

パリの町並みや時計塔内部の細かい歯車など、映像美だけでも十分に引き込まれます。

私は2Dで鑑賞しましたが、随所に3Dを意識した演出が挿入されているので、3D環境がある方は是非3Dで見ることをオススメします。

因みに物語のキーとなるゼンマイ仕掛けの「機械人形」は、CGではなく実際の試行錯誤の上に制作された機械だというから驚きです。

クマぱぱの評価:8点(10点満点)

見る前の印象とはだいぶ違った映画で、良い意味で騙されてしまいましたが、映画好きな人には心に残るとても素晴らしい作品だったと思います。

正直私は「ジョルジュ・メリエス」という方をこの作品で初めて知りましたが、メリエス氏の代表作「月世界旅行」は名前は聞いたことがありました。

©GKフィルムズ

映画予告やパッケージの雰囲気から、子供と一緒に見た方も多いかもしれませんが、子供がこの作品を見てもあまり面白くないかもしれません。(機械人形も怖がるかも・・・)

少年がメリエスの心を救う物語に感動するのは勿論、最高の映像美だけでも、この映画を見る価値はあると思います。(3D環境なら尚更)

ラストもハッピーエンドですので、最後まで気持ちよく見れる心温まる良作です。

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