コインチェック(Coincheck)で資産凍結されて思ったこと

2018年1月26日、大手国内取引所コインチェックでネム(XEM)という通貨が、ハッカーにより約580億円分盗まれました。

それにより、26日から突然のネムの入金規制から始まり、あっという間に日本円を含む全ての通貨の入出金・売買等の取引が停止され、事実上コインチェックに預けていた全ての資産を強制ロックアップ(凍結)されてしまいました。

私は2017年の12月から仮想通貨を始めた後発組で、仮想通貨で初めて投資の世界に参入した初心者です。

このブログでも記事を書きながら、仮想通貨について少しずつ勉強していて、取引所でもいくつか口座を作り、通貨の売買を始めたばかりの出来事でした。

目次

自分の保有通貨(コインチェック)

仮想通貨を始めるにあたり、まずはいくつかの取引所で口座を開設しました。

国内では有名な「コインチェック」「ザイフ」「ビットフライヤー」の3つに登録、それ以外にも色々な種類の通貨が欲しかったので、海外取引所もいくつか口座開設しました。

まずは、実際に取引をしながら少しずつ慣れていきたいと思っていたので、口座開設した国内取引所を全て利用してみましたが、初心者の自分にとっては、サイトやアプリがシンプルで見やすく、取り扱い銘柄も多く、簡単に通貨の売買ができるコインチェックが一番使いやすいと思いました。(コインチェックはあえてシンプルにしていて、投資初心者をターゲットにしている取引所なんだと感じました)

コインチェックは他の取引所よりも手数料が高いのは分かってはいたのですが、使いやすさから、初心者の私は最初にコインチェックに余剰資金のほとんどを入金して養分買いをしてしまいました。

コインチェックで買ってしまった通貨は「ビットコイン」「リップル」「ネム」「リスク」の4種類で、運悪いことにネムを一番大量に買い込んでいました・・・

だんだんと仮想通貨の売買に慣れてきた私は、海外の取引所で口座を作ったり、自分のPCにウォレットを作ったりして、資産を少しずつ分散させ、色々な取引所で通貨を購入するようになりました。

しかし、最初にコインチェックで買った通貨に関しては、そのうち別の取引所かPCウォレットに移せばいいやと、そのまま放置してしまっていて、そんな時今回の騒動がありました。

資産を強制凍結

1月に入ってから色々な取引所で通貨の売買をしていましたが、一番最初に仮想通貨にまわせる余剰資金のほぼ全てをコインチェックに入金していて、コインチェックの取引所で日本円をビットコインに替え、そのビットコインを各取引所に送金して他の通貨を買っていたため、ベースの日本円はコインチェックのウォレットに入れたままになっていました。

そこで今回の盗難騒動からの資産凍結、通貨の送金はおろか、入れてあった日本円まで出金不可能になってしまい、ベースである財布をロックされてしまったわけです。

そもそもコインチェックウォレットに仮想通貨用の日本円を全て入れっぱなしにしていたのが悪いのですが、まさか突然こんなことになるとは思ってもおらず困り果ててしまいました。

「仮想通貨(投資)は自己責任」と投資家の方たちは口を酸っぱくして言っていますが、まさにいつ何が起こるかわからない世界なんだなと痛感しました。

元々仮想通貨を始める上で、妻と相談して余剰資金を決めてから入金していたので「凍結されたから、さらに追加で投資していい?」とも簡単には言い出せず・・・ただただコインチェック側の対応を待つことになりました。

コインチェック側の対応

ネムが盗難被害にあった日の深夜、コインチェック側の緊急記者会見が行われましたが、会見の内容は大したものではなく、今後の対応についてはほぼ全て「検討中・・・」。

顧客の資産を守ることを最優先事項として、ネム保有者についての補償についても検討するとのことでしたが、最悪の場合失われた顧客の資産は戻らない可能性もあるといった内容でした。

この会見で、盗まれたネムに関してはホットウォレット(ネット上に晒されている状態)で管理していたことや、マルチシグという基本のセキュリティを怠っていたことが発覚し、コインチェック側の過失ではないのかという意見も上がっています。(会見中は当然過失だとは認めませんでした)

規約では、このようなケースの場合、コインチェック側が顧客に補償しなければいけない条約はないようですが、セキュリティ上で問題があったとするならば、利用者が簡単に納得するはずもありません。

その後、1月28日の0時過ぎに「ネムの保有者に対して 88.549円×保有数 を日本円にて補償する」という告知がされました。

この約88円という数字は、問題が起きた1月26日から告知発表までの間の平均価格から算出したようですが、今回の騒動が起きた時にネムの価格は一時大暴落したため、現在の価値からすると、かなり低めの価値になる可能性があります。

さらに「ネムではなく、日本円での補償」になるため、強制的に約88円で損切りされてしまうようなものなので、ネムホルダーだった人たちからは「せめてネムで返せ!!」と反感の声も上がっています。(返還時期も未定)

私の個人的な意見としては、規約上は最悪1円も戻ってこないケースも有り得た為、88円でも戻ってくるだけマシなのかなと思っていますが・・・

凍結解除してほしい

私自身も、コインチェックではネムを一番多く保有していたので、悔しい部分もありますが、一番悪いのは盗んだ犯人ですし、取引所ウォレットに放置していた自分も悪いので、ネムに関しては補償されるならコインチェック側の条件を飲もうと思います。

しかし、他の通貨や日本円に関していつまでも強制凍結されるのだけは納得できません

最悪ネムに関しては諦めたとしても、凍結されている間も常に市場は変動しています。

実際今回の騒動の翌日には、ほとんどの通貨が高騰傾向にありましたし、このまま資産凍結され続けていると、それこそ機会損失の被害の方が大きくなります

「凍結されている間は、他の取引所に入金して取引すればいいじゃない?」と思う人もいるかもしれませんが、皆が皆お金をいくらでも使える状況で投資しているわけではなく、皆それぞれに金銭事情も違うと思います。

私のように、家族と相談して余剰資金を決めて仮想通貨をやっていたり、月々のお小遣いから少額で仮想通貨投資をしている人もいるはずです。

ましてや、今回の事件は1月26日(金曜日)に起こったので、25日給料日の人が通貨を買い増そうと入金したばかりで凍結されてしまったという人も多いはず。

たしかに、今回の騒動で顧客の信頼を失ったコインチェックが、出金・送金を解除した途端、一斉に資産を出されてしまえば、それこそ倒産しかねないので、会社を守るためには仕方ない処置なのかもしれませんが。

一体何の権限があって、各通貨や日本円まで強制凍結させているのでしょうか?

実際にネット上でも「関係のない通貨や日本円は出金させろ!!」との声も多く、強制凍結期間が長ければ長いほど、さらに顧客の信用を失っていくと思うのですが・・・

とにかく、一部でも出金・送金解除するなり、早急に何かしらの対応をしてもらいたいものです。

今後について

今回のことで、改めて自分の資産は自分で守らないといけないと痛感しました。

ちょこちょこ取引する場合は、面倒なので取引所に入れておきたくもなってしまいますが、それで今回のように資産を失うことになっても自己責任なんだなと思いました。

正直、コインチェックさんはサポート面に関して、色々と酷評も聞いてはいましたが、個人的には使いやすくて、初心者向けの便利な取引所という印象でしたし、コインチェックのおかげで、無知で初心者だった自分もすんなり仮想通貨の世界に入れたという部分もあります。

今回の騒動がどのような結末になるのかは分かりませんが、コインチェックが立て直し、事業継続するのであれば、自分は今後も利用すると思いますし、応援したい気持ちも少しあります。(もう資産は入れっぱなしにはしませんが👹)

ネムホルダーに対して補償するという姿勢をすぐに見せたのは評価していますし、納得いかない部分もあるにせよ、管理が甘かった自分のせいもあるので痛み分けでも仕方ありません。

今回は、投資の世界を甘くみていた自分が、仮想通貨の洗礼を受けたので、これを教訓に今後はしっかり資産管理をしなければと思えただけ良しとします。

今はとにかく、一刻も早く凍結解除され、取引再開してくれることを願うばかりです。(この記事は2018年1月28日に書いています)

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